新潟県糸魚川市に位置する『高浪の池』。
現在、池の周辺はキャンプ場として利用されているが、人の気配が全くない。
その謎はすぐに解けた。
虻が大量発生しているのだ(涙)
まさに天然の要塞に守られているナミタロウ。
虻にたかられぬ為…ダッシュで池の周辺を観察(涙)!
立ち止まれば、忽ち虻の襲撃が待っている。
上着を振り回しながら湖面を観察…
が、池を半周した地点で、程なく…息切れ(涙)
さぁ困った…進むも地獄、戻るも地獄、立ち止まれば虻(涙)
この状況では、釣り上げるのは勿論…観察する事さえままならぬ。
恐るべしUMA、恐るべしナミタロウ!
ツチノコと同じく… 結局はただの村おこしで、ナミタロウなんて…
いねぇんじゃねーの?
そんな想いが脳裏を過ぎった刹那…
突如…突風と共に静かだった水面に巨大な波が発生!
な、何だ!あの波は!?
その名の通り、高い波が高浪の池を縦横無尽に横切る!
ナミタロウか!?
決死の覚悟でシャッターを切る!
瞬間、虻の大襲撃!
果たして…あれは風か?魚か?
元の静けさを取り戻した湖面には、既に生物の気配はなかった。
気力&体力の限界を感じた私は…
ナミタロウの正体についての朧なる推測を掴みつつ、高浪の池を後にした。
ナミタロウの正体… それは多分、こうだ。
ある日、今回の様な巨大な波を見た人が巨大魚の存在を主張した。
相方が『あれは、ただの波だろ』と主張、
これが伝波していく過程で…。
『波だろう』
『ナミダロウ』
『ナミタロウ』
とでも変化して行ったのではないか。
巨大魚『ナミタロウ』伝説…
その謎は未知のまま、高浪の池とともに静かに佇んでいる。
(完)
通算収支:TOTAL 451,535